♪ルックバック・インサイドヘッド2・ボレロ永遠の旋律
お盆休み中に3本観ました!
〈ボレロ 永遠の旋律〉
映画館で聴くボレロも素敵でした。
ラヴェルが曲に付けられた振り付けに納得していなかった事は知りませんでした。
それどころか、常にボレロの曲がつきまとう、と、この曲を
疎ましく思っていたことも。
そういえば、ショパンもノクターンの中で
二番が一番嫌いと言っていたそうですが、
今一番有名なのは、この曲ですよね。
必ずしも作曲家の感覚と聴衆の感覚は一致する物ではないようで、
面白かったです。
〈インサイドヘッド2〉
期待以上、1を上回る面白さでした!
きちんと専門家の指導を受けて作られたこの映画、感情のそれぞれの役割が
よくわかります。
1は小学生だったライリーちゃんですが、2では中学生になり、思春期でダリー(だるい)
恥ずかし、いいな~、など、様々な感情が増えていきます。
中でも、(心配)の感情が暴走してしまい、とんでもないことに・・・。
映画を観た直後、読んだ新聞で、海原純子先生のコラムを読みました。
オリンピックで、柔道の阿部詩選手の件について書かれていて、
「負けたのは、みんな同じなのに、あの態度はいかがな物か」という
声に関して、「負けたのは同じでも、負けに対するストレスは、一人一人違う、
阿部選手は負け慣れしていない、負けに対するストレスを癒やすためには
泣く、という行為が必要」と書かれていました。
映画を観ていたので、そのあたりのそれぞれの感情の働きがわかり、
先生のご意見に納得でした。
発表会や、コンクールでも、思うように演奏できずに泣く人もいます。
(そういう人は後で伸びます)
思うように弾けない→ストレス、それを癒やすために泣く、が必要です。
ストレス、嫌な思い出、辛い過去、全て必要、全て大切。
映画を観て、自分の中高生時代を思い出し、また、中高生の生徒さんへの
レッスンでの接し方も解りました。
最後の大団円の多幸感♥
幸せになる映画でした。特に中高生の親御さんにお勧めです。
〈ルックバック〉
漫画家を目指す女の子2人のお話しです。
ルックバック・・・こんなにたくさんの意味が含まれている事にまず感動。
後ろを見る、背中を見る、背景を見る・・・。
漫画家も、ピアニストも、スポーツ選手も、人は表の華やかな部分だけ
見がちで、天才、や、才能、を言いがちですが、実は裏の部分の努力
が1流の人はすさまじい。
勿論、才能やセンスもあるだろうけれど、結局はどれだけの時間を割いたか
が一番重要だと改めて思いました。
最後のセリフ、「漫画なんてさ、しんどいだけだよ。地味だし、めんどくさい。
一日書いても仕上がらないし。書くより、読む方がよっぽど楽だよ。」
「じゃあ、なんで書いてるの?」
「ピアノなんてさ、しんどいだけだよ。地味だし、めんどくさい。
一日弾いても仕上がらないし。弾くより、聴く方がよっぽど楽だよ。」
「じゃあ、なんで弾いてるの?」
なんで、ピアノ弾いてるの、何のために弾いてるの?
自分が、レッスンでもよく問われる言葉です。
読んでいただいている皆様は、いかがでしょうか?
なんで、ピアノを弾いていますか?
なんで、お子様にそれをさせたいですか?
音楽に何を求めていますか?
正解の無い問いを考えるのは、自分自身に向き合うこと。
私もゆっくり考えます。
ルックバック、良い映画でした。
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